フィナステリド(プロペシア)は半年でどれくらい効果が出る?効果が出ないケースも併せて確認
「フィナステリドはまず半年が目安と言われているけど、どんな効果が出るの?」治療を開始する上で効果が気になるのは当然のことです。実は、効果が出るまでの期間は人によって様々で、半年~1年以上かかる場合もあります。本記事ではフィナステリドを半年続けた場合の効果の目安や、薄毛が改善しないケースも併せて解説します。
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■ 本記事のサマリ
- フィナステリドは半年で
80~90%が効果を実感 - 増毛だけでなく
「毛量維持」も効果の現れ - 半年で効果実感がなくても
1年目以降で効果が出るケースもある
フィナステリドは半年で
80~90%程度が効果実感
過去、複数の研究や治療実績で、フィナステリド(プロペシア)を服用した方のうち、半年で約80~90%程度が効果を実感された結果が出ています。
本記事ではその中から、いくつかの事例を紹介します。
半年で78%が"抜け毛改善"を実感
毛量の維持・改善は90%以上
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フィナステリド1mgを24週間(=約半年)服用した研究では、患者の実感として
- おでこ(前頭部)の毛量"維持":100%
- てっぺん(頭頂部)の毛量"維持・改善":92%
- 抜け毛の"改善":78%
という結果が出ています。
半年では抜け毛の量の改善や、O字ハゲが気になる人を中心に改善実感が出始めることが推測できます。
客観的な評価でも
半年で97%が薄毛を維持・改善
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また、プロペシア開発時の研究では、0.2mgまたは1mgを24週間服用した患者において、
客観的評価でも
- おでこ(前頭部)やてっぺん(頭頂部)の毛量維持・改善:97.7~100%
という結果が出ています。
このように、フィナステリドの半年の効果は、主観・客観評価共に複数の論文で示されているのです。
実際の治療事例でも
半年で89%が維持・改善効果を実感
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更に、へアテクトでの治療実績でも同様の傾向が見られます。
ヘアテクトでフィナステリド1.3mgのみで治療された患者660人におけるアンケートで薄毛の維持・改善実感がある患者は
- 治療半年~1年:88.7%
- 治療1年以上:96.3%
という結果になりました。
半年の治療で90%近くが治療効果を実感しており、更に治療継続で効果実感率は高まることが推測できます。
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増毛だけでなく「毛量維持」も効果の現れ
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AGA治療で「効果が出ない」と勘違いしてしまうケースの中に毛量維持効果を見落としている場合があります。
AGAは進行性の薄毛のため、治療しないと、どんどん髪質が細くなり毛量が減少していきます。
AGA患者の毛髪量を調査した研究では、5年間で約1/4の髪の毛が失われたという結果も出ています。
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この薄毛の進行を食い止めるのがフィナステリドの効果です。
特に治療半年~1年の初期段階では、治療効果は毛量の改善よりも、まず抜け毛が改善したり、薄毛の進行が止まってきたかに注目すると良いでしょう。
治療効果は患者様により様々なため、実際の治療患者の症例をいくつか紹介します。
ケース①
治療2ヶ月|髪質改善・毛量の維持
フィナステリド1.3mgで2ヶ月治療されたところ、頭頂部の髪質がわずかに変化したり、毛量の維持効果が見られました。
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ケース②
治療4ヶ月|頭頂部の毛量改善
フィナステリド1.3mgで4ヶ月治療されたところ、頭頂部の毛量に改善が見られました。
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半年で効果実感がなくても
1年目以降で効果が出るケースも
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半年経ってもフィナステリドの効果が出ないケースに、以下のパターンがよく挙げられます。
- 治療効果に気付いていない
- 正しく薬を飲めていない
- 薄毛が進行しており、効果が出るまで時間が掛かる
上記で説明した通り、抜け毛の改善・毛量維持も効果の一つです。
毛量が増えなくても効果が現れているケースがあるので注意しましょう。
また、薬は決められた量を毎日同じ時間帯に服用することで効果を発揮します。
勝手に飲む量を変えたり、飲み忘れが続くと効果が出づらくなります。
更に、薄毛が進行している場合、効果が出るまで時間が掛かりやすいと言われています。
治療継続により1年目以降で効果が出るケースも少なくありません。
少しでも抜け毛の改善や毛量維持の効果を感じられた場合、半年で治療を諦めず、まずは1年治療を継続することをお勧めします。
しかし、治療の中では、個人で治療効果を判断しきれず、本当に効果が出るのか不安に感じることもあると思います。
治療内容や効果に不安がある場合は、医師や専門家に相談してみることも選択肢の一つです。
ヘアテクトなら、24時間以内に専門家が質問にすぐに回答いたします
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天野 方一 先生
ヘアテクト 顧問医師
日本抗加齢医学会専門医
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。
※本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。