薄毛の9割以上を占めるAGAの治療法は、実は、毎日薬を飲むか塗るだけなのです。
薄毛の9割以上を占めるAGAの治療法は、実は、毎日薬を飲むか塗るだけなのです。
男性の薄毛の原因のほとんどを占めるといわれているAGA。
薄毛改善のために、AGA治療を検討される方も多いと思います。
では、このAGAを治すにはどのような方法があるのでしょうか。
本記事ではAGAの治療方法について簡単に解説いたします。
※AGA治療の詳細についてはこちらの記事もご覧ください。
「AGA(薄毛)治療の種類や効果を解説!医師が勧める治療法」
■ 本記事のサマリ
- AGA治療は、毎日薬を「飲む」か「塗る」だけ
- 進行している場合は「注射」も検討
- 植毛する場合も服薬は必要となる
- シャンプーやサプリは直接的な薄毛改善効果がない
薄毛の9割以上を占めるAGAの治療法は、毎日薬を飲むか塗るだけ
AGAの治療法はとてもシンプルです。
- 進行予防を目的とする場合はフィナステリドかデュタステリドを服用する。
- 発毛促進も希望する場合は、上記に加えてミノキシジルを服用する。
基本的にはこれだけです。
AGAの発症メカニズムイメージ
AGAの原因はジヒドロテストロンですが、このジヒドロテストロンの発生を防ぐためには「5αリダクターゼ」か「テストステロン」を阻害しなければなりません。
「テストステロン」を阻害することは現実的ではありませんので、「5αリダクターゼ」を阻害することが最もポピュラーで、その阻害薬がフィナステリドかデュタステリドです。
上記お薬を用いて薄毛の進行を食い止めつつ、発毛作用が厚生労働省によって認められていて、グローバルでも発毛薬として重宝されているミノキシジルを用いて発毛を促します。
これがAGA治療の基本です。
様々な手法により複雑化した薄毛対策
薄毛対策はニーズが強いため、様々なプレーヤーが参入しています。
その結果として、薄毛の9割を占めるAGAの対策も、とっても複雑なものに見えてしまうのです。
前述の通り本当はシンプルなAGA対策、どうやって適切なものを選択するか、見極めポイントを紹介します。
AGA対策の見極めポイント①「5αリダクターゼを阻害するか」
まず、最も重要なのは、「5αリダクターゼを阻害するか」です。
このポイントを満たせなければ、直接的な対策とはなりません。
5αリダクターゼを阻害してはじめて、「バケツの穴をふさげた状態」になるのです。
そして、5αリダクターゼを阻害できるのはフィナステリドかデュタステリドくらいです。
AGA対策の見極めポイント②「発毛作用がある成分か」
次に重要なのは、「発毛作用がある成分か」です。簡単な見分け方としては「ミノキシジル」が含まれているかで見分けるのが最も簡単です。
進行がかなり進んでいる場合は注射も検討に入るがかなり高額
クリニックによっては、注射治療を用意されているクリニック様もございます。
進行初期の方にとっては、費用に対して得られる効用が弱い印象ですので、まずはフィナステリド+ミノキシジルでの対策を取った上で、かなり進行が進んでしまった場合に、次の一手として検討するのはありかもしれません。
また、100万単位での請求があることも少なくなく、高額になってしまいます。
植毛は1つの手段だが、それでも投薬治療は必要
次に、植毛という手段を取ることを考えられる方もいらっしゃいます。
植毛はお財布にかなり余裕がある方が考える手段として捉えてもらって大丈夫です。
また、植毛をしたとしてもAGAが治るわけではございません。
植毛をしていない箇所についてはAGAが進行する可能性があるため、現実的には植毛後もフィナステリドなどの服用を継続される方が多いのではないでしょうか。
シャンプーや栄養サプリメントはあくまで補助
育毛シャンプーや栄養サプリメントに関しては、それだけでAGAを治療するものではありません。
フィナステリドなどを服用した上で、さらに衛生環境を整えるという目的で使用するのがAGA対策としては直接的です。
頭皮マッサージや洗浄も、
フィナステリドを服用した上ですべき
頭皮マッサージや頭皮洗浄も同じです。
これらも「5αリダクターゼ」を阻害する役割はないので、AGAの直接的な原因に対して対策を打つ場合は、フィナステリドを服用した上でとなるかと思います。
ヘアテクトなら、24時間以内に専門家が質問にすぐに回答いたします
ヘアテクトでは、薄毛の専門家が24時間薄毛の質問や相談を受け付けております。
10時~18時にてご連絡いただけた際には、専門家から平均約60分で返答があるとのことでした。(2021年5月-9月実績)
皆さんの薄毛やAGAに関するお悩みに対して、医師の経験や知識をもとに回答させていただきます。
薄毛やAGAに関する記事を調べれば調べるほど、「どういうことなのか、何が正しいのかよくわからなくなってきた」という声もよく耳にしますので、ぜひ一度公式LINEにて専門家に質問してみてはいかがでしょうか?
※あくまで相談やカウンセリングで、診断とは異なることをご了承ください。
天野 方一 先生
ヘアテクト 顧問医師
日本抗加齢医学会専門医
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。
- 本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。
- 本記事の内容は公開日時点の情報となります。 情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。