フィナステリド(プロペシア)増量で初期脱毛は発生する? 初期脱毛のメカニズムや発生タイミングを徹底解説
フィナステリド(プロペシア)を増量することで、初期脱毛が発生する可能性は0ではありません。では、どんなタイミングでどのくらいの量、初期脱毛が発生するのでしょうか。本記事では、フィナステリド増量による初期脱毛の発生率や具体的な症状についてご紹介していきます。
■ 本記事のサマリ
- フィナステリド(プロペシア)の増量で
起こる初期脱毛は効果の現れ - 初期脱毛の量は
92%が気付かれない程度 - 初期脱毛は一時的
4人中3人は3ヶ月程度で収まる - 治療効果を高めるなら
ミノキシジル併用がお勧め
フィナステリド(プロペシア)の
増量で起こる初期脱毛は効果の現れ
結論からお伝えすると、フィナステリドの増量により初期脱毛が起こる確率は0ではありません。
しかし、ここで留意しておくべき点として、そもそも初期脱毛は効果の現れと言われています。
初期脱毛とは、フィナステリドなどのAGA治療薬により新しい髪の毛が育つことで、古い髪の毛が頭皮の下から押し出されて発生する現象です。
つまり、これから健康的な髪の毛が生えてくるサインとも言えるのです。
このことを踏まえると、フィナステリドの増量で発生した初期脱毛は、薬の効果が高まり、健康的な髪が成長してきた証拠ともいえるでしょう。
一時的とはいえ抜け毛が増えることに抵抗がある方もいると思いますが、効果の現れとして初期脱毛を前向きに受け取めることをお勧めします。
実際の治療例では、2回目の初期脱毛を経験した
4人に1人が薬の追加時に発生
なお、実際にへアテクトで実施したアンケート調査では、フィナステリドで2回目の初期脱毛を体感された患者様のうち、4人に1人が「薬の変更時」と回答していました。
フィナステリドの"増量"時と回答された方はいないものの、フィナステリドを追加して初期脱毛が発生した報告はあるため、やはり一定数は初期脱毛を体感される可能性はあると言えるでしょう。
※分析概要
対象/へアテクト患者様のうち、フィナステリド1.3mgで6ヶ月以上治療をしており、かつ2回目の初期脱毛があったと回答された方12名を対象に集計
調査期間/2024年2月6日~3月24日
2回目の初期脱毛の量は
92%が気付かれない程度
では、2回目の初期脱毛でどれくらいの量が抜けてしまうのか、気になる方も多いと思います。
フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛の量は、一般的に1日200~300本程度と言われています。
200~300というとかなりの量に見えますが、実は通常でも1日に100本前後は髪の毛が抜けています。
このため、急な抜け毛の増加(=初期脱毛)を感じない人も一定数はいるようです。
実際に、上記と同様のアンケート調査では、2回目の初期脱毛で「どの程度抜け毛が増えましたか?」という質問に対し「他人に指摘される程度に増えた」と回答した方はわずか8.3%(1人) でした。
つまり、2回目の初期脱毛を体験した人のうち、1人を除いた全員(92%)が他人が気付かない程度の抜け毛の増加だったことが分かります。
また、「他人に指摘される程度に増えた」と回答していた患者様についても、治療継続を選択していました。
このことからも、2回目の初期脱毛で顕著に抜け毛が増えたとしても、治療を継続できる程度であることが期待できます。
初期脱毛は一時的
"8割以上"は3ヶ月程度で収まる
なお、一般的に初期脱毛は一時的な抜け毛の増加であり、治療を続けていれば落ち着くものがほとんどです。
実際、へアテクトのフィナステリドで2回目の初期脱毛を体感した患者様12名に質問したところ、80%以上が3ヶ月以内に初期脱毛が落ち着いたと回答していました。
人数が少ないデータではありますが、一般的な傾向と同様であることから、2回目の初期脱毛も治療を継続していれば1~3ヶ月程度で落ち着く症状であると言えるでしょう。
治療効果を高めるなら
ミノキシジル併用がお勧め
フィナステリドの増量で初期脱毛が発生する確率は0ではありません。
しかし、初期脱毛は効果の現れであり、ほとんどは他人に気付かれない程度の抜け毛の増加で、8割以上が3ヶ月以内に収まると言われています。
そのため、初期脱毛は不安に思うよりも、ポジティブに捉えて治療を継続するとよいでしょう。
一方で、AGA治療の効果を今よりも高めたい場合は、フィナステリドの増量よりもミノキシジルの併用やデュタステリドへ変更することをお勧めします。
確かに、フィナステリド0.2mgから1mgに増量すると有効成分が増えるため、効果が高まる可能性はあります。
実際、過去の研究ではフィナステリド0.2mgと1mgで比較した際に、1mgの方が効果を実感した患者が約3%程度高かったと報告されています。*
しかし、あくまでフィナステリドは抜け毛を減らし、これ以上髪の毛が減らないように薄毛の進行を止める効果の薬です。
一方で、ミノキシジルはフィナステリドと異なる「髪の成長を促す」効果があります。
フィナステリドを増量するよりも、フィナステリドと異なる効果を持つミノキシジルを併せて用いることで、単剤治療よりもしっかりとした毛量の増加が期待できるのです。
※Kaufman KD, Olsen EA, Whiting D, et al: Finasteride in the treatment of men with androgenetic alopecia, J Am Acad Dermatol, 1998; 39: 578―589.より作成
ミノキシジル併用の方が
+52%薄毛"改善"効果を実感
実際に、へアテクトでフィナステリド単剤とフィナステリドとミノキシジル2剤で1年以上治療した患者様に実施したアンケート調査の結果をご紹介します。
いずれも効果実感は90%以上あったものの、毛量“改善”実感があった方は
- フィナステリドで毛量改善:8%
- フィナステリド+ミノキシジルで毛量改善:60%
という結果になりました。
このことからも、毛量を改善したい場合はフィナステリド単剤ではなくミノキシジルの併用をお勧めします。
ただし、自分の症状に合った薬の組み合わせについては、個人で判断することが難しいケースも多いと思います。
最近では無料で医師相談等を受け付けているクリニックも増えてきているため、今の治療内容に不安がある場合は、、医師や専門家に相談してみることも選択肢の一つです。
ヘアテクトなら、月あたり3,200円から
フィナステリド+ミノキシジルの併用が可能
なお、ヘアテクトでは、12ヶ月まとめ買いならミノキシジル併用でも月あたり3,180円、年間総額38,160円から適正価格で治療をご提供しています。
毎月の分割払いにも対応しているため、無理なくしっかり発毛を目指して治療を選択頂く患者様が多いです。
また、公式LINEでは、薄毛の専門家がチャットで24時間薄毛の質問や相談を受け付けています。
まずは自分に合った治療法や、無理なく続ける治療選択について、是非一度公式LINEにて専門家に質問してみてはいかがでしょうか?
天野 方一 先生
ヘアテクト 顧問医師
日本抗加齢医学会専門医
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。
- 本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。
- 本記事の内容は公開日時点の情報となります。 情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。