フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛はどのくらい抜ける? 抜け毛の量や、期間の目安をご紹介
フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛では一時的に1日200-300本程度髪が抜けるといわれていますが、人によりその症状は様々です。治療をする中では、「効果が出ていない?」と不安に思われる患者様も多いと思います。本記事では、初期脱毛の量や病院に相談すべきタイミングについて解説します。
■ 本記事のサマリ
- フィナステリド(プロペシア)の
初期脱毛の96%は他人に気付かれない程度 - フィナステリドの初期脱毛は
1~3ヶ月程度の一時的なもの - 初期脱毛は効果の現れ
93%がその後に治療効果を実感 - 初期脱毛が4ヶ月以上続く場合は
医師に相談
フィナステリド(プロペシア)の
初期脱毛の96%は
他人に気付かれない程度の量
まず気になるフィナステリド(プロペシア)の初期脱毛の量について、一般的には1日200~300本程度抜けると言われています。
200~300というとかなりの量に見えますが、実は通常でも1日に100本前後は髪の毛が抜けています。
このため、急な抜け毛の増加(=初期脱毛)を感じない人も一定数はいるようです。
実際に、へアテクトで実施したアンケート調査では、初期脱毛で「どの程度抜け毛が増えましたか?」という質問に対し「他人に指摘される程度に増えた」と回答した方はわずか4.4%(2人) でした。
また、「他人に指摘される程度に増えた」と回答していた患者様の全員が治療は中断しておらず、その後、毛量が「増毛できている」または「維持できている」と回答していました。
このことからも、
- 初期脱毛の96%は他人が気付かない程度の抜け毛の増加
- 初期脱毛で顕著に抜け毛が増えた場合でも、治療を継続できる程度であり、その後改善が見込める
ことが予想されます。
※分析概要
対象/へアテクト患者様のうち、フィナステリド1.3mgで6ヶ月以上治療をしており、かつ初期脱毛があったと回答された方45名を対象に集計
調査期間/2024年2月6日~3月24日
初期脱毛は一時的な症状
1~3ヶ月程度で抜け毛は収まる
なお、一般的に初期脱毛は一時的な抜け毛の増加であり、治療を続けていれば落ち着くものがほとんどです。
治療開始後2週間程度から始まり、治療を続けていても3ヶ月以内には落ち着くと言われています。
実際、上記でご紹介したアンケート調査では、約4人中3人が3ヶ月以内に初期脱毛が落ち着いたと報告されています。
このことからも、数ヶ月で抜け毛の増加症状は改善されることがほとんどと言えるでしょう。
初期脱毛は効果の現れ
93%がその後に治療効果を実感
そもそも、初期脱毛とは、フィナステリドなどのAGA治療薬により新しい髪の毛が育つことで、古い髪の毛が頭皮の下から押し出されて発生する現象です。
つまり、これから健康的な髪の毛が生えてくるサインであり、初期脱毛は薬の効果の表れとも言えます。
実際、上記でご紹介したアンケート調査では、初期脱毛を体感した患者のうち、93%はその後に治療効果を実感していました。
このことからも、初期脱毛が出ても根気強く治療を継続していれば。3ヶ月程度で抜け毛は収まり、更に半年程度で治療効果が出てくることが期待できます。
初期脱毛が4ヶ月以上続く場合は
医師に相談
そうは言っても、抜け毛が続くと本当に治療効果が出ているのか不安になる方も多いと思います。
目安として、4ヶ月以上抜け毛の量が増えて落ち着かない場合は、一度医師にご相談頂くことをお勧めします。
また、薬の効果の現れの一つとして、治療半年~1年程度で髪の生え際や頭頂部から産毛が生えてきます。
最初は細い毛のため一見わかりづらいですが、定期的に同じ角度で写真を撮ってみるなどの方法で、治療効果が出ているか確認するのも一つの手でしょう。
初期脱毛は効果が出るサイン
3ヶ月は治療を継続しよう
初期脱毛の量は、一般に1日200~300本程度と言われています。
しかし、通常でも100本程度抜けることや、実際のアンケート調査でも96%は他人が気付かない程度であったことからも、初期脱毛によって髪の量が激減する可能性は低いです。
むしろ初期脱毛は、新しく髪の毛が生えてきているサインでもあり、実際に初期脱毛を体感した患者のうち、93%がその後に治療効果を実感しているようでした。
しかし、治療の中では、個人で治療効果を判断しきれず、本当に効果が出るのか不安に感じることもあると思います。
特に、初期脱毛が4ヶ月以上続いている場合は、初期脱毛ではなく薬の効果が不十分である可能性も否定できません。
治療内容や副作用に不安がある場合は、医師や専門家に相談してみることも選択肢の一つです。
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天野 方一 先生
ヘアテクト 顧問医師
日本抗加齢医学会専門医
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。
- 本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。
- 本記事の内容は公開日時点の情報となります。 情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。