フィナステリドが効かない確率はどのくらい?見逃しがちな治療効果が出にくいケースもご紹介
フィナステリド(プロペシア)は98%以上の方に効果があるといわれています。では、残り2%、効果が出ない理由は何故なのか?本記事では本院の治療経験を元に患者様にありがちな治療効果が出にくいケースと、逆に効果を高めるためのポイントをご紹介していきます。
■ 本記事のサマリ
- フィナステリド(プロペシア)は90%以上に効果あり
効かない確率は5%程度 - 効かないケースで多いのは
時期尚早・個人輸入・不適切な服用
- フィナステリドの効果を高めるなら
早期治療+健康的な生活習慣
フィナステリド(プロペシア)は90%以上に効果あり
効かない確率は5%程度
結論から言うと、フィナステリドが効かない確率は約5%程度、と言われています。
これは、過去複数の研究結果で共通して示唆されている事実で、本記事ではいくつか実際に研究結果をご紹介していきます。
プロペシアの1年治療で約98%に効果
3年治療で"改善"患者は更に20%UP
プロペシア(フィナステリド)開発時の研究では、1mgを1年服用したところ、頭髪写真を用いた客観的評価で98%に効果があったと報告されています。
また、更に治療を継続すると、2~3年目で薄毛改善率は10~20%上がることも示されています。
フィナステリドの5年治療では
99.4%で効果あり
また、フィナステリドで更に5年間治療した研究では、99.4%で効果があったと報告されています。
この研究では、治療効果に影響する要素も示唆されており、年齢、症状共に早期に治療した患者様の方が特に高い効果を示したと報告されています。
実際の治療事例でも1年以上の治療で
約94%が維持・改善効果を実感
また、実際の治療事例でも同様の傾向がみられています。
ヘアテクトで、フィナステリド1.3mgのみで治療された患者様のうち、約94%が薄毛の維持・改善効果を報告されました。
これらの結果からも、フィナステリドで1年以上治療した患者様は約90%以上の効果を実感しているといえるでしょう。
また、治療を続けるほど効果実感する患者様の割合も増えていくことも読み取れます。
効かないケースで多いのは
時期尚早・個人輸入・不適切な服用
実は、「フィナステリドが効かない」ケースの中には対策できる原因も多いです。
本記事では大きく3つ、フィナステリドが効かない原因で良くあるケースをご紹介します。
①治療を始めて半年未満
1つ目は、治療開始から半年以上経過していないケースです。
フィナステリドは効果が"実感できるまで"半年~1年と言われています。
これは前述の研究や、プロペシアの添付文書にも記載されています。
しかし、治療開始から半年間は「効果が出ていない」わけではないのです。
通常、髪は1ヶ月に1cm程度しか育ちません。
治療開始から半年~1年程度は、新しい髪が頭皮の下で育っている段階です。
ここで「効果がない」と判断してしまうと、折角成長し始めた髪の毛が再びAGAで抜けて、治療が無駄になってしまうため注意しましょう。
まずは頭皮の下で新しい髪の毛を育てるフェーズと理解し、治療開始から半年~1年は治療継続してみることをお勧めします。
②個人輸入品を使っている
2つ目は、個人輸入品を使用しているケースです。
個人輸入品は安価に手に入るため魅力的ですが、効果や安全性などが検証されていない製品が散見されます。
実際に、過去の調査では、個人輸入薬の40%が偽造品(ニセモノ)だったという報告も挙がっているほどです*。
また、効果がでないだけでなく、最悪の場合、過度な成分量や不純物の影響で、身体に健康被害が出る恐れもあります。
価格を抑えて買ったつもりが、結局効果が出ず追加で治療費が掛かる…というケースもあるため、注意しましょう。
なお、クリニックでも海外製の医薬品が処方されますが、これらは医師が輸入品の効果や安全性を確認した上で処方しているものが多いです。
そのため、医療機関で処方される「海外製医薬品」は、基本的に安全性の高いものが多いと考えてよいでしょう。
*1 ファイザー株式会社, バイエル株式会社, 日本新薬株式会社, 日本イーライリリー株式会社『インターネットで入手したED治療薬の約4割が偽造品』
③正しく服用できていない
3つ目は、正しく毎日服用できてないケースです。
薬は血中の濃度を一定水準に保つことで効果を発揮します。
この血中濃度を保つために重要となるのが、同じ時間帯に毎日続けて服用することです。
逆に、飲み忘れが続いたり、自己判断で薬の量を減らしたりすると、薬の効果が出にくくなるリスクがあるのです。
このように、「つい飲み忘れが続いてしまう」「不安だから薬を半分にして飲んでいる」という患者様で効果を実感できないケースは多いです。
フィナステリドの効果を出すためには医師に指示された正しい量を毎日服用し続けることをお勧めします。
フィナステリドの効果を高めるなら
なるべく早い段階で始めよう
フィナステリドは90%以上の方に効果が期待できる薬です。
逆に、フィナステリドが効かない割合は5%程度と考えられます。
フィナステリドが効かないケースとして、治療を始めて半年経過していないケースや、個人輸入品など不適切な服用を行っている場合が挙げられます。
逆に、フィナステリドの効果を最大化したい場合、できるだけ早い段階での治療開始が推奨されます。
これは、複数の研究で示されている事項です。
■論文事例のご紹介
- フィナステリドで5年間治療した研究
40代未満、薄毛の症状が軽症な方でより高い効果が示された - フィナステリドで10年間治療した研究
薄毛が軽症の人の方が、長期間に渡り薄毛改善効果があった
これは、早い段階での治療の方が、髪の毛が成長する力が高く、さらに休眠した毛根の数も少ないためです。
折角フィナステリドで治療するのであれば、効果を最大化するためにもできるだけ早いタイミングでの治療開始をお勧めします。
また、大分薄毛が進んだ段階でも、フィナステリドの効果を最大化する方法の一つとして、健康的な生活習慣を送ることが挙げられます。
生活習慣自体に発毛効果やAGAの治療効果はありませんが、生活習慣の改善は髪の毛が健康に育つための土壌づくりとして非常に重要な役割を担います。
禁煙や、毎日10分でも汗をかく程度の運動をしたり、タンパク質やビタミンなどバランスの取れた食生活を送ることは、AGA治療の効果を高めるために有効です。
あくまで治療の補助ではありますが、治療開始と共にできそうなことから一つでも実践することをお勧めします。
ヘアテクトのフィナステリドは94%が効果を実感
月あたり2,200円から治療可能
なお、へアテクトでは、医師と第三者機関を通して、しっかりと効果と安全性を担保したフィナステリドを提供しています。
実際に、へアテクトのフィナステリドで1年以上治療した患者様のうち、94%が効果を実感されていました。
一方で、患者様にしっかりと効果を実感するまで治療継続頂けるよう、ヘアテクトでは、12ヶ月まとめ買いなら月あたり2,200円、年間総額27,600円から適正価格でフィナステリド治療をご提供しています。
毎月の分割払いにも対応しているため、無理なくしっかり発毛を目指して治療を選択頂く患者様が多いです。
また、公式LINEでは、薄毛の専門家がチャットで24時間薄毛の質問や相談を受け付けています。
まずは自分に合った治療法や、無理なく続ける治療選択について、是非一度公式LINEにて専門家に質問してみてはいかがでしょうか?
天野 方一 先生
ヘアテクト 顧問医師
日本抗加齢医学会専門医
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。
- 本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。
- 本記事の内容は公開日時点の情報となります。 情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。