Q.治療効果を高めるには?
A. 「毎日」「同じ時間に」「指定された量を」服用してください。薬は血中濃度を一定水準に保つことで効果を発揮します。
目次
A.
✓ 毎日
✓ 同じ時間に
✓ 指定された量を
服用してください
薬は血中濃度を一定水準に保つことで効果を発揮します。
飲み忘れが続いたり、自己判断で薬の量を減らしたりすると、薬の効果が出にくくなるリスクがあるため注意してください。
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◆ 本記事でお伝えすること
- 薬は同じ血中濃度を維持することが重要
- 自己判断の調整が、効果減少に繋がるリスク
- 生活習慣改善も補助的な役割に
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Q. 何故毎日同じ時間に
飲むと良いの?
薬は、血中の濃度が一定以上の状態になると効果を発揮します。
しかし、一概に濃度が高ければ良いわけではなく、一定以上を超えると身体に悪影響が出るため上限値も設けられています。
つまり、血中濃度を一定以上一定以下に維持し続けることで、薬を効果的かつ安全に利用できるのです。
この血中濃度を維持するために重要となるのが、毎日同じ時間に服用することです。
薬は服用後、段々と"代謝"されて効果を失っていきます。この効果が失われる前に続けて薬を飲むことで血中濃度を一定に保ち続けることができるのですが、時間がばらついてしまうと効果が失われる時間が発生してしまう場合もあります。
治療効果を最大限にするために、できるだけ毎日同じ時間に服用することをお勧めします。
Q. 副作用が怖いので、1日おきに
半錠ずつ飲むのは良いですか?
薬は、開発時に安全かつ効果の出る血中濃度が維持できる、最適な量と服薬頻度を検証の上で販売されます。
基本的に、医師は上記の研究結果を踏まえて服薬方法を指定するため、一定の安全性は担保されていると考えてよいでしょう。
一方、自己判断で薬の量や服薬頻度を下げると、血中濃度が効果の出る範囲を維持できず、折角薬を服用しているのに効果が出ないまま副作用リスクだけ被ってしまうケースも起こり得ます。
もし、副作用などが不安で薬の服用量や服用頻度を変えたい場合は、効果的な治療を行うためにも医師と相談の上調整することをお勧めします。
Q. 市販の育毛剤と併用しても
いいですか?
市販の育毛剤や発毛剤の中には、AGA治療薬と併用で副作用リスクが高まるものもあるため、事前に医師に相談の上ご使用ください。
育毛剤や生活習慣改善は直接AGAを抑制する効果はないものの、髪の毛を健康的に育てる効果があります。
例えば、禁煙やバランスの取れた食事、定期的な運動などは髪の毛の成長に必要な栄養を届ける効果が期待できます。
そのため、できるだけAGA治療の効果を高めたい!という方は、AGA治療の補助的な役割として育毛剤や生活習慣改善も併せて利用することも選択肢の一つです。
天野 方一 先生
ヘアテクト 顧問医師
日本抗加齢医学会専門医
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。
- 本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。
- 本記事の内容は公開日時点の情報となります。 情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。