ハゲたくない人が始めるべき対策は?薄毛・抜け毛はAGA治療が重要

男性の薄毛や抜け毛の原因で多いAGA。この記事では、将来ハゲたくない方が知っておくべき、AGAの特徴やメカニズム、生活の中で行うべき対策について解説しています。

目次

「最近抜け毛が多いけど絶対にハゲたくない」
「ハゲたくない人はどう対策すればいい?」

このような薄毛や抜け毛に関する悩みを抱えている方は多いはずです。フサフサの髪は若々しい印象を与えますが、薄毛になると老けたり、暗い印象を与えたりすることがあるので、何とか防ぎたいですよね。

この記事では、薄毛になるメカニズムや抜け毛予防のための生活のポイントを解説します。将来ハゲたくないと強く考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

■ 本記事のサマリ

  • 男性の薄毛の原因のほとんどはAGA(男性型脱毛症)
  • AGAは放置していても治らず、どんどん薄毛が進行する
  • 薄毛進行を止めるにはクリニック等でのAGA治療が必須
  • AGA治療は早めに開始する方が効果が出やすい
  • AGA治療の補助として生活習慣の改善も重要

ハゲたくない!まずは薄毛になる原因を知ろう

「ハゲたくない」「薄毛は嫌だ」と考える男性がまず知るべきなのが、薄毛の原因とメカニズムです。

薄毛の原因にはいくつかの種類がありますが、特に注意したいのがAGA(男性型脱毛症)です。ここでは、AGAの特徴やメカニズムについて詳しくみていきます。

男性の薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)が大半

AGAは男性の薄毛の原因としてもっとも多く、成人男性の3人に1人の割合でみられます。

「男性型脱毛症」といわれるように、男性ホルモンの影響によって起こる薄毛です。

AGAの特徴的な症状が、生え際や頭頂部の薄毛がみられることです。AGAの初期症状として、生え際や頭頂部の頭髪が細くなったり、抜け毛が増えたりします。

AGAは男性ホルモンが原因で薄毛に

AGAにかかると、なぜ薄毛がみられるのでしょうか。ここでは、AGAの発生の仕組みについてみていきます。

  1. 男性ホルモンのテストステロンが「5αリアクターゼ」という酵素と結びつき、「ジヒドロテストステロン(DHT)に変換される。
  2. 頭皮の男性ホルモンの受容体にてDHTの情報がキャッチされ、毛根の細胞に作用する。その結果、毛髪のヘアサイクルが短くなる。
  3. 成長期の髪が少なくなり、太くて丈夫な髪が育たないまま毛が抜けていく。生え際や頭頂部の毛が細くなったり、抜け毛が増えたりする。

AGAは男性ホルモンの影響によって起こる薄毛ですが、遺伝的な体質が関係してきます。

例えば、AGAの原因物質を作り出す元となる5αリアクターゼの結びつきやすさや、頭皮における男性ホルモン受容体の感度が高いと、AGAを発症しやすくなるのです。

AGAのリスクを知るには、母方の親族に薄毛の人がいないかを調べることをお勧めします。母方の親族に薄毛の人が多いと、AGA発症リスクが高まります。

ハゲたくないならAGA治療が不可欠

「生え際や頭頂部の毛が薄くなっている」「母方の祖父がAGAっぽい」という場合は、すでにAGAを発症している、または今後発症する可能性があります。

AGAは自然に治るものではなく、そのまま放置すると症状がどんどん進行します。

AGAの進行の要因に直接的にアプローチし、AGAの進行を止めることができるのは、クリニック等医療機関で受けられるAGA治療です。

ハゲたくない方は早めにクリニック等医療機関でのAGA治療を受けましょう。

AGAは投薬治療がおすすめ

AGA治療には、メソセラピーや自毛植毛などいくつかの種類がありますが、中でもおすすめなのが投薬治療です。投薬治療はAGA治療の定番で、日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも推奨されています。

AGAの投薬治療で用いられる薬は、大きく分けて2つあります。

  • 外用薬:
    薄毛や抜け毛が気になる箇所に直接塗る。発毛を促進するミノキシジルが代表的。
  • 内服薬:
    錠剤を服用して、抜け毛の抑制、発毛を促進する。抜け毛の抑制には、フィナステリドやデュタステリド。発毛促進にはミノキシジルを用いるのが一般的。

薄毛の進行状況にもよりますが、服用を始めて効果が実感できるまで4〜6ヶ月はかかります。

また、AGA治療薬の特徴として、治療開始が早いほど効果が実感できる傾向にあることも留意しておきましょう。
逆に、薄毛がある程度進行してからの治療開始では効果が出にくくなってしまい、元のヘアボリュームに戻せなくなる可能性もあるので、AGAによる薄毛が不安な方は少しでも早く治療を検討するのがおすすめです。

AGAを促進させる原因4つ

薄毛の多くはAGAが原因ですが、更に不規則な生活習慣や誤ったヘアケアにより薄毛や抜け毛が増えることがあります。

ここでは、薄毛の症状を加速させてしまう原因について確認していきます。ハゲたくない方は、参考にしてください。

運動不足や睡眠不足

健康維持に適度な運動と十分な睡眠が必要であるように、すこやかな頭皮状態を保つには、運動と睡眠が欠かせません。

忙しい毎日を送っていると、自然と運動や睡眠時間が少なくなってしまうものです。現代はデスクワークの方も多く、習慣的に運動をしていないと、頭皮の血行が悪くなります。

また頭皮の細胞や髪の毛は、夜の睡眠時間中に作られます。
睡眠時間が十分でないと、元気な髪の毛を育てることができません。また睡眠不足により体がストレスを感じると、頭皮の皮脂分泌も増えるので、頭皮環境も悪くなりがちです。

過度な飲酒や喫煙

お酒の飲みすぎやタバコの吸い過ぎは、薄毛の間接的な原因になることがあります。

お酒そのものは薄毛とは関係はありませんが、深酒により普段の食事や睡眠がおろそかになることもあり注意が必要です。

またタバコに含まれる「ニコチン」は、血流を悪くする作用があります。頭皮の血行が悪くなることで、髪の成長に必要な栄養素や酸素が届きにくくなる原因になることもあるのです。タバコは有害物質を多く含んでいるので、髪だけでなく健康にも良くありません。

偏った食生活

忙しい生活に追われて食事がおろそかになると、薄毛の原因になることがあります。

髪は毎日摂る食事の栄養素から作られます。栄養バランスの偏っている食事が続くと、髪の成長に必要な栄養素が不足して、丈夫で太い髪が育ちません。

特にコンビニや外食の食事は、高カロリーの割に十分な栄養が取れないこともしばしばです。皮脂分泌の増加など頭皮環境が悪化することで、抜け毛が増えてしまうことがあります。

過度なストレス

強いストレスにより円形脱毛症を引き起こすことがあるように、心の状態と髪の毛には密接な関係があります。

ストレス状態が続くと、交感神経が優位になりすぎて体の緊張状態が続いて、抜け毛が増えるようになるのです。

また、頭皮の血行が悪くなったり、ストレスホルモンにより皮脂分泌が過剰になったりすることで、頭皮環境の悪化や白髪の増加を招く原因にもなります。

頭皮への負担

シャンプーのし過ぎや、ドライヤーの不使用など一見、髪のために良いと考えて行っていることが、薄毛や抜け毛の原因になることがあります。

シャンプーの回数が多すぎると、必要な皮脂まで洗い流されてしまうので、頭皮が外部からの刺激を受けやすくなります。

また髪を大切に思うあまり、洗髪後にドライヤーを使わないのもNGです。髪が濡れた状態が続くと、髪の表面を覆うキューティクルが開きやすくなり、頭髪がダメージを受けやすくなります。

ハゲたくない人がすべき対策

では、ハゲたくない方はどのような対策を行うのが良いのでしょうか。

既にAGAを発症している場合、クリニックでの治療が必須となります。

また、まだ薄毛の症状が出ていない場合は、生活習慣等に気を付けることで薄毛を対策することが可能です。
ここでは、具体的な対策方法をお伝えします。AGA治療を行う上でも大切な心がけでもあるので、しっかりと確認しておいてください。

生活習慣を改善する

丈夫で健康な髪を手に入れるために重要なのが、規則正しい生活を送ることです。

十分な睡眠を取るために夜更かしを控えて、早寝早起きを心がけましょう。特に髪が最も成長しやすい時間帯が、入眠後3時間です。この時間帯に深い睡眠ができるように、睡眠の質にもこだわるとよいでしょう。

また適度な運動は、頭皮の血行を促進するだけでなく、ストレス解消効果もあります。
自転車通勤を取り入れてみたり、電車通勤であればひと駅前で降りて歩いたりなどして、日常に運動を取り入れてみてください。

飲酒や喫煙を控える

髪の健康のことを考えるのであれば、タバコは一切やめるのがベターです。

喫煙は健康にも悪影響なので、薄毛対策をかねて禁煙に取り組んでみるのもよいかもしれません。とはいえタバコは依存性があるので、気力だけで禁煙を達成するのは難しいでしょう。このような場合は、医療機関の禁煙治療に取り組んでみてください。

お酒については、薄毛の直接の原因ではないので、適度な量であれば飲んでもOKです。しかしながら、深酒で生活が乱れやすい方は、お酒を控えるのがおすすめです。

栄養バランスの取れた食事をする

健康な髪を育てるためには、バランスの取れた食事も大切です。

髪の材料となるのはタンパク質ですが、髪の主成分であるケラチンを作るには、亜鉛などのミネラルも必要です。

タンパク質は肉・魚・大豆・卵・乳製品に多く含まれています。亜鉛は魚介類に豊富に含まれています。

もちろん特定の食材ばかりを食べるのではなく、多くの種類の食材をまんべんなく取るように心がけましょう。

ストレスを溜め込まない

丈夫な髪を維持するためには、ストレスを溜めないことが大切です。

現代人にとってストレスをゼロにすることは難しいものです。ストレスと上手く付き合うためには、十分な休息に加えて気分転換活動をすることが大切です。

例えば、休日に趣味に打ち込むと、ストレスから距離を置くことができます。また日々の生活の中で軽めの運動を取り入れると、脳に良い刺激となりストレスに強い体づくりを目指せます。

頭皮のケアをしっかりとする

薄毛や抜け毛を予防するには、髪の土台となる頭皮のケアも取り入れてみましょう。

頭皮のケアというと専門的なイメージがありますが、日々のシャンプーで汚れを落とすのも、立派な頭皮のケアです。

さらに頭皮に気を配りたい方は、スカルプシャンプーや育毛剤など頭皮に着目したヘアケア用品を使ってみるのもよいでしょう。

ヘッドマッサージと一緒に行えば、有効成分の浸透がぐんと高まり、相乗効果が狙えます。また余裕のある方は、帽子をかぶるなど紫外線対策も取り入れてみましょう。

ハゲたくない方はクリニックへの相談がおすすめ

男性の薄毛の原因として大半を占めるAGAは、発症すると症状がどんどん進行していきます。

症状を止めるためには、クリニックでの治療が必須です。

薄毛や抜け毛に心当たりのある方、そして絶対にハゲたくないと考える方は、まずは自分がAGAかどうかの診断を受けてみることが大切です。

多くのクリニックでは無料での相談も可能なため、薄毛や抜け毛の原因がAGAかどうかを気軽に調べられます。薄毛や抜け毛が手遅れにならないうちに、早めにクリニックに相談しましょう。

天野 方一 先生

ヘアテクト 顧問医師

日本抗加齢医学会専門医

埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。

※本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。

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