フィナステリド(プロペシア)は1年後にどれくらい効果が出る?効果が出ないケースの注意点とあわせて解説

フィナステリド(プロペシア)は服用を始めて1年後に約90%以上の方が効果を体感できると複数の研究で示されています。では、残り10%の人は何故効果が出ないのでしょうか?本記事では、フィナステリドの1年後の効果について実際の研究結果などをご紹介。効果が出ない人によくあるケースを踏まえ、効果を出すための注意点を解説していきます。

目次

■ 本記事のサマリ

  • フィナステリド(プロペシア)は1年で
    90%以上が効果実感
  • フィナステリドは薄毛の原因を
    直接抑え、高い効果を発揮する
  • 効果が出ない場合にありがちなのは
    治療効果に気付いていないケースや
    適切に飲めていないケース

▼フィナステリドの効果に関する関連記事もご覧ください
フィナステリド(プロペシア)は薄毛(AGA)に効果アリ?服用期間ごとの効果や途中で止めた場合まで徹底解説!

フィナステリド(プロペシア)は
1年で90%以上が効果を実感

一般的に、フィナステリド(プロペシア)は服用開始後、1年間で約90%以上の方が効果を実感すると言われています。

この事実は、複数の研究や論文でも発表されており、比較的安心して服用頂ける薬といえるでしょう。

本記事では、実際の研究結果をいくつかご紹介します。

フィナステリド1mgで1年後
約98%が写真評価で「効果あり」

まずは、フィナステリドが1年後に90%以上の方で効果があると示された研究をご紹介します。

プロペシアの開発時に行われた日本国内での研究です。

この研究では、治療後1年で、前頭部(おでこ)および頭頂部(つむじ)の薄毛の約98%に効果がみられたという結果になりました。

更に、そのうち約5人中3人(約58%)は毛量が改善したと報告されています。

未治療患者と比べて
頭頂部の平均毛髪量が+107本

更に、フィナステリドは毛量改善効果があることも研究で示されています。

海外の研究ですが、頭頂部(つむじ)ハゲに悩む患者1,553人を対象とした大規模な研究結果です。

フィナステリド1mgで1年間治療したところ、頭頂部の直径約2.5cm(1インチ)円内における毛髪量が、治療しなかった群と比べ、平均+107本と有意に増加したと報告されています。

*Finasteride Male Pattern Hair Loss Study Group. Eur J Dermatol. 2002; 12: 38-49.

実際の治療実績でも
1年以上で約96%が効果実感

最後に、実際の治療実績でも先行研究と同様の傾向がみられています。

ヘアテクトで、フィナステリド1.3mgのみで治療された患者様660名へのアンケート結果のご紹介です。

治療1年以上経過後のアンケートでは、約96%が「効果実感あり」という結果になりました。

これらの結果からも、フィナステリドは1年以上の治療で、約95%以上の方には効果が見込める薬と言えるでしょう。

フィナステリドは薄毛の原因を
直接抑え、高い効果を発揮する

フィナステリドがここまで高い効果を発揮できる理由は、薄毛の原因を直接抑える効果があるからです。

男性の薄毛の多くを占める男性型脱毛症(AGA)の原因は特定の男性ホルモン(ジヒドロテストステロン;DHT)とされています。

フィナステリドは、このAGAの原因ホルモンを作るのに必要な酵素「5αリダクターゼ」を阻害する効果があるのです。

このように5αリダクターゼを阻害し、薄毛に効果があると国から認められている薬は、現在日本で、フィナステリドとデュタステリドのみです。

他の薬のように、血行促進等で髪の成長を促すのではなく、薄毛の原因を直接止められるからこそ、高い効果が期待できるのです。

効果が出ない方にありがちな
"治療効果の誤解"や"不適切服用"

95%以上の方に効果が期待できるフィナステリドですが、効果が実感できないケースとしてよくある注意点を2つご紹介します。

(1)毛量維持効果に気づけていない
「治療効果への誤解」

1つ目は、フィナステリドの「毛量維持」効果に気付けていないケースです。

前述の通り、フィナステリドはAGAの原因を直接抑える効果があります。

この効果により、フィナステリドは髪を直接生やすのではなく、抜け毛を減らし、薄毛の進行を止める(毛量維持)効果を発揮するのです。

そもそもAGAは進行性の薄毛で放置すると加速度的に薄毛が進行します。

フィナステリドはこの加速度的に進行する薄毛を止めて、これ以上髪が減らないようにする薬です。

髪が抜けなくなることで、これまで育ち切る前に抜けていた髪がしっかり育つようになり、将来的には髪質の変化や毛量増加を期待できるケースも多いです。

「髪の量が減っていない」は効果の現れと覚えておきましょう。

(2)飲み忘れや自己判断での減薬など
「不適切な服用」

2つ目は、頻繁な飲み忘れや自己判断での減薬により、薬の効果が出にくくなっているケースです。

薬は血中の濃度が特定の濃度で一定に保たれることで効果を発揮します。

フィナステリドの血中濃度を一定に保つ上で重要なのは、医師が指示した用法用量で、毎日忘れずに継続して飲み続けることです。

飲み忘れが続いたり、自己判断で減薬すると、薬の血中濃度が効果を発揮できる高さまで上がらず、意味がなくなってしまうリスクがあります。

折角の治療を無駄にしないためにも、医師の指定した量を、毎日忘れず飲み続けるようにしましょう。

個人輸入品は偽薬に注意
クリニックの海外製品を推奨

また、最近ではネットの個人輸入品がありますが、これも効果が出ないリスクがあるため注意しましょう。

ネットの個人輸入品は安価に手に入るため選択されがちですが、実際は有効成分が十分に含まれていなかったり、不純物が含まれているリスクが高い製品です。

ED治療薬のデータですが、過去には、個人輸入品のうち40%が偽造品だったというデータもあるほどです*。

偽造品を服用しても効果はもちろんありません。
それどころかほかの成分や不純物が入っている影響で健康被害が出る恐れもあります。

高い効果を期待するなら、ネットの個人輸入品ではなく、専門家が確認している、信頼できるクリニックの海外製品を選択することをお勧めします。

フィナステリドは継続で効果UP
無理なく続けられる医療機関を選ぼう

フィナステリドは続けることで更に効果が高まると言われています。

実際、前述のプロペシアの開発時の研究では、3年間の治療で更に20%の方で毛量が改善したと報告されています。

フィナステリドの効果の現れは「抜け毛の減少」や「毛量維持」でした。

上記の研究を踏まえると、1年目でこれらの兆候が見られた場合は、フィナステリドの継続で、更に薄毛改善効果が期待できる可能性があると言えるでしょう。

なお、AGA治療はいずれも長く続けていくことで効果を発揮します。

治療を継続するために重要となるのが、クリニックの通いやすさや費用面でしょう。

最近では、オンライン診療で完結できるクリニックや、1年分をまとめて購入することで安価に治療できるプランも増えているようです。

いくつかのクリニックを比較し、自分に合った医療機関で、まずは1年間治療を続けることをお勧めします。

ヘアテクトなら、月あたり2,200円から
フィナステリド1.3mgの治療が可能

なお、ヘアテクトはオンライン診療に対応したクリニックのため、通院や待ち時間不要で治療が完結いただけます。

さらに、12ヶ月まとめ買いなら月あたり2,200円、年間総額27,600円から適正価格でフィナステリド1.3mgの治療をご提供しています。

また、毎月の分割払いにも対応しているため、無理なくしっかり発毛を目指して治療を選択頂く患者様が多いです。

公式LINEでは、薄毛の専門家がチャットで24時間薄毛の質問や相談を受け付けています。

まずは自分に合った治療法や、無理なく続ける治療選択について、是非一度公式LINEにて専門家に質問してみてはいかがでしょうか?

天野 方一 先生

ヘアテクト 顧問医師

日本抗加齢医学会専門医

埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。

※本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。

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