フィナステリド(プロペシア)は薄毛(AGA)に効果アリ?服用期間ごとの効果や途中で止めた場合まで徹底解説!

AGA治療の定番薬フィナステリド(プロペシア)は、約90%以上の方が安全に効果を体感できると言われています。ではいつ頃からどれくらい効果が出るものなのか?途中でやめた場合は?本記事ではフィナステリドの効果について徹底解説します。これからフィナステリドでの治療を検討している方は治療前に是非ご一読ください。

目次

フィナステリド(プロペシア)は
90%以上で効果ありと言われている

AGA治療の定番薬であるフィナステリド(プロペシア)は、約90%以上の方に効果があると複数の研究で示されています。

ただし、すぐに効果が出るものではない点に注意が必要です。

まずは、治療期間別にどの程度フィナステリドが効果を示すのか見ていきましょう。

~3ヶ月:目には見えないが髪は育っている

AGA治療3ヶ月目は、目に見えた発毛効果は感じにくいものの、頭皮の下で髪が育ち始めている段階です。

この時期は、効果実感がなく不安になる患者様も多いですが、治療を諦めるのは時期尚早です。

一般的に、フィナステリドの効果を体感するためには半年程度必要といわれています。

これはフィナステリド(プロペシア)の説明書である添付文書上にも記載されている事項です。

フィナステリドの効果を体感するためには、最初の6ヶ月間の治療をいかに根気強く続けられるかが重要となるのです。

なお、この時期の効果の現れの一つとして「初期脱毛」が挙げられます。

初期脱毛は、治療開始後2週間~3ヶ月程度続く一時的な抜け毛の増加です。

新しく育ち始めた健康的な髪の毛が、古い髪の毛を頭皮から押し出すことで起きる症状です。

抜け毛が増えるため「効果が出ていない」と勘違いされがちですが、初期脱毛はむしろこれから健康な髪の毛が育ち始める効果の現れのため、治療を中断せず、治療継続することをお勧めします。

なお、必ず全員に起きる症状ではないため、初期脱毛ないから効果が出ないわけではない点にも注意しましょう。

▼ 3ヶ月目の効果に関する記事はこちらもご覧ください。
フィナステリドは3ヶ月で効果が出る?目に見えない効果も含めてご紹介

6ヶ月(半年):80~90%が効果を実感

フィナステリド(プロペシア)は、半年の治療で80~90%が効果を実感するようになります。

これは複数の研究や治療実績で示されており、例えばフィナステリド1mgを約半年服用した研究では、患者の実感として

  • おでこ(前頭部)の毛量"維持":100%
  • てっぺん(頭頂部)の毛量"維持・改善":92%
  • 抜け毛の"改善":78%

という結果が出ています。

特に頭頂部の薄毛や抜け毛には早い段階から顕著な効果が期待できると言えるでしょう。

▼ 6ヶ月目(半年)の効果に関する記事はこちらもご覧ください。
フィナステリド(プロペシア)は半年でどれくらい効果が出る?効果が出ないケースも併せて確認

1年目以降:95%以上が効果を実感

更にフィナステリドでの治療を続けて1年以上経過すると、約95%以上の方が効果実感できると言われています。

これも、複数の研究や治療実績で示されており、信頼できる情報と言えるでしょう。

例えば、プロペシアの開発時に行われたフィナステリド1mgを1年間服用した研究では、客観的な写真評価で

  • おでこ(前頭部)の毛量"維持・改善":97.8%
  • てっぺん(頭頂部)の毛量"維持・改善":98.5%

という結果が出ています。

治療後1年が経過すると、薄毛の部位に関係なく高い効果が期待できることが分かります。

▼ 1年後の効果に関する記事はこちらもご覧ください。
フィナステリド(プロペシア)は1年後にどれくらい効果が出る?効果が出ないケースの注意点とあわせて解説

写真で確認!実際の治療事例でも
フィナステリドは毛量維持・改善効果あり

フィナステリドは様々な重症度の薄毛に対応できる薬です。

実際、どの程度薄毛が改善するのか、へアテクトで治療されている患者様の症例をいくつか写真でご紹介していきます。

この患者様は、フィナステリドで4ヶ月治療されたところ、頭頂部から後頭部にかけて薄毛が大幅に改善されました。

更に、この患者様は、フィナステリドで2年治療されたところ、透け感が目立っていた頭頂部の毛量が改善、その後維持されています。

▼ 実際の症例写真に関する記事はこちらもご覧ください。
フィナステリドはどれくらい効果がある?実際の症例写真から治療効果をチェック

フィナステリドは
AGAの原因を直接抑え
抜け毛を減らす効果がある

フィナステリド(プロペシア)は、抜け毛を減らし、薄毛の進行を止める効果を持ちます。

直接発毛を促す効果というよりも、髪が抜けなくなり、しっかり健康に育つことで発毛効果が実感できるお薬です。

この効果は、フィナステリドがAGAの原因を直接抑える作用を持つことで発揮されます。

AGAは、特定の男性ホルモン(DHT;ジヒドロテストステロン)が原因となって抜け毛が増える、進行性の薄毛疾患です。

フィナステリドは、AGAの原因となるDHT産生のために必要な酵素(5αリダクターゼ)を直接抑える効果を持ちます。

これにより、フィナステリドは、抜け毛を減らし、これ以上髪の毛が減らなくなる効果を示します。

直接的にAGAの原因に効果を示せるからこそ、フィナステリドは複数の研究で約90%以上のAGAに効果を示しているなど、高い効果を発揮できるのです。

なお、このようにAGAの原因に直接効果を示すことができる、国内で認証された薬は現時点でフィナステリドとデュタステリドのみです。

フィナステリドは
特に頭頂部の薄毛に効果あり

前述の通り、フィナステリドは1年以上継続すると薄毛の部位に関わらず95%以上の方で効果が見込めると言われています。

その中でも、特に頭頂部の薄毛については早期に治療効果が期待できると言われています。

例えば、フィナステリド1mgで約半年間治療した研究では、患者の主観評価で頭頂部の薄毛の約92%で効果があり、そのうち54%は半年でも毛量が改善したと報告されています。

もちろん、前頭部の薄毛に対しても複数の研究で90%以上に効果があると報告されていますが、特に頭頂部の薄毛が気になってきている方は早期に効果が期待できる可能性があるといえるでしょう。

▼ 頭頂部や前頭部の薄毛対策の記事はこちらもご覧ください。
フィナステリドは前頭部(M字ハゲ)に効果あり?生え際の薄毛を改善する方法を医師が解説
フィナステリドは頭頂部(O字ハゲ)をどれくらい治せる?実際の効果実感率と症例写真を元に徹底解説

効果を期待するなら
フィナステリド0.2mgより1mg

フィナステリドには0.2mgと1mgの規格がありますが、少しでも費用対効果を狙うのであればフィナステリド1mgをおすすめします。

率直に言うと、フィナステリド0.2mgと1mgで効果、副作用リスク、価格は大きく変わりはありません

一般的には、成分量が多い方が効果が高まるといわれていることからも、少しでも高い効果を目指すなら1mgをお勧めします。

副作用リスク自体は、0.2mgも1mgも大きく差分はなく、いずれも軽度と言われていますが、どうしても安全性が気になる、という方は0.2mgから始めてみるのも手でしょう。

価格を抑えて治療をしたい場合は、フィナステリドの成分量を変えるのではなく、ジェネリック製品や、クリニックで処方される海外製医薬品の選択を検討してみてください。

▼ フィナステリド0.2mgと1mgの比較記事はこちらもご覧ください。
フィナステリド(プロペシア)0.2mgと1mgの違いは?効果・副作用・費用の3つを徹底比較!

フィナステリド2mgへ増量しても
効果が増大するとは限らない

なお、フィナステリドを更に2mgに増やしても、劇的な効果増大は見込めません

そもそも、薬は増やせば増やすほど無限に効果が出るものではありません。

また、実際にフィナステリド0.01mg、0.2mg、1mg、5mgを毎日服用した研究では、フィナステリド1mgと5mgでその効果に大きな差がなかったことが示されています。

このことからも、効果増大を期待したフィナステリドの2mgへの増量は、結局1mgの効果と変わらない可能性があるため、お勧めできません。

なお、「効果」ではなく「価格を抑える」目的であれば、1mg以上の海外製フィナステリド(1.3mg等)を選択するのも1つの手です。

フィナステリドは1mgを超えたら絶対にNGという訳ではなく、国外では1.3mgや5mgなどの用量で認可されているフィナステリドも存在します。
国外での使用例も含めると、「安全性」は5mg程度までは担保されていると考えてよいでしょう。

Roberts JL, Fiedler V, Imperato-McGinley J, Whiting D, Olsen E, Shupack J, et al. Clinical dose ranging studies with finasteride, a type 2 5alpha-reductase inhibitor, in men with male pattern hair loss. J Am Acad Dermatol 1999;41:555-63

▼ フィナステリド0.2mgと1mgの比較記事はこちらもご覧ください。
フィナステリドは増量で効果が高まる?フィナステリド2mgの効果を医師が解説

フィナステリドを途中でやめると
薄毛の再発リスクに

なお、一般的にフィナステリド(プロペシア)を途中でやめると、薄毛が再発しやすくなると言われています。

そのため、独断での薬の中断は推奨されません。

そもそも、AGAは完治できない進行性の薄毛です。

現時点ではAGAを完全に治す方法はなく、AGAに罹ると対策しない限りどんどん薄毛が進行していきます。

フィナステリドなどのAGA治療薬は、AGAの原因を直接抑え、この薄毛の進行を一時的に食い止められる、唯一の対策方法です。

しかし、AGAの素因は解消されないため、薬の服用を中断すると、薄毛が再発してしまうのです。

実際にへアテクトの患者様に実施したアンケートでも、治療中断後、約80%が薄毛進行を実感していました。

このことからも、「効果が出ていないかも」と早合点して、独断で薬を中断することは折角の治療効果が無駄になるリスクにも繋がるため、お勧めできません。

※分析概要
対象/へアテクト患者様のうち、1ヶ月以上治療を中断された方37名
*上記はそのうち1年以上治療を継続された方を対象に集計
調査期間/2023年11月14日~11月24日

▼ 治療中断のメリットデメリットについてはこちらの記事もご覧ください。
「フィナステリド(プロペシア)をやめてよかった」はホント?フィナステリドを途中でやめるメリットデメリットを解説

効果を出すには継続が重要
クリニックの海外製品で
価格を抑えて賢く治療しよう

フィナステリド(プロペシア)は1年以上の治療で約95%以上に効果が見込める薬です。

高い効果の秘訣として、フィナステリドは数少ないAGAの原因を直接抑えられる効果を持ちます。

特に頭頂部の薄毛には早期から効果が期待できる薬です。
更に、少しでも高い効果を期待する場合は0.2mgよりも1mgが推奨されます。

一方で、途中で中断すると薄毛の再発リスクもあるため、フィナステリドの効果を出すために最も重要となるのは、毎日継続することになります。

そのためには、経済的にも無理のない金額で治療を受けられるクリニック選びが重要となります。

特に、少しでも価格を抑える方法として、ジェネリック製品や、クリニックで処方される海外製医薬品の選択が推奨されます。

最近では初回割引や、1年間分の薬をまとめて購入することで価格を抑えられるクリニックも増えています。

プランをよく確認して、賢くフィナステリド治療を続けていきましょう。

へアテクトなら、月あたり2,200円から
フィナステリド1.3mgの治療が可能

なお、ヘアテクトでは、フィナステリド1.3mgを12ヶ月まとめ買いなら月あたり2,200円、年間総額27,600円から適正価格でご提供しています。

また、毎月の分割払いにも対応しているため、無理なくしっかり発毛を目指して治療を選択頂く患者様が多いです。

公式LINEでは、薄毛の専門家がチャットで24時間薄毛の質問や相談を受け付けています。

まずは自分に合った治療法や、無理なく続ける治療選択について、是非一度公式LINEにて専門家に質問してみてはいかがでしょうか?

天野 方一 先生

ヘアテクト 顧問医師

日本抗加齢医学会専門医

埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。

※本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。

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