フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛はいつまで?いつ、どれくらいの人で発生するの? 先輩患者の声から初期脱毛の実際を徹底解説
フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛は、一般的に治療開始から2週間~3ヶ月程度続くと言われています。しかし、実は全ての人で発生するわけではありません。では、いつ、どれくらいの確率で、初期脱毛が発生するのでしょうか。本記事では、過去の治療患者様のアンケートを元に、初期脱毛の期間について解説していきます。
■ 本記事のサマリ
- フィナステリド(プロペシア)の
初期脱毛の約74%は3ヶ月以内に収まる - 初期脱毛の始まる時期は
治療開始2~3週間ごろが目安 - そもそもフィナステリド(プロペシア)の
初期脱毛を体感するのは約4人に1人(24%) - 初期脱毛が3ヶ月以上治まらない時は
クリニックに相談
フィナステリド(プロペシア)の
初期脱毛の約74%は3ヶ月以内に収まる
一般的に、フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛は1~3ヶ月程度続くと言われています。
この期間は、髪の毛の生え変わるスピードなどにより左右されます。
そもそも初期脱毛とは、フィナステリドなどのAGA治療薬の効果で、新しく育った髪の毛が、頭皮の下から古い髪の毛を押し出すことで発生する症状です。
つまり、初期脱毛は、新しい髪の毛がこれから生える兆候で、ある程度古い毛が生え変わった段階で抜け毛の量が落ち着くことが予想されるのです。
実際、へアテクトのフィナステリドで初期脱毛を体感した患者様45名に質問したところ、約4人中3人は3ヶ月以内に初期脱毛が落ち着いたと回答していました。
※分析概要
対象/へアテクト患者様のうち、フィナステリド1.3mgで6ヶ月以上治療をしていた方191名を対象に集計
調査期間/2024年2月6日~3月24日
初期脱毛の始まる時期は
治療開始2~3週間ごろが目安
なお、一般的に、初期脱毛が始まるのは治療開始2~3週間ごろからが多いようです。
上記と同様のアンケートでは、こちらも約4人中3人が治療開始後2~3週間で初期脱毛が始まった、と回答しています。
一方で、4人中1人は1ヶ月目以降に初期脱毛を体感しているようでした。
治療後1ヶ月程度で抜け毛が増えてきたからといって、「フィナステリドが効かなくなった」と早合点すると、折角の効果の現れである初期脱毛を見逃してしまう危険があります。
このことからも、治療中の抜け毛の増加は、医師に相談して状況を判断してもらうことをお勧めします。
治療再開や薬の追加で
2回目の初期脱毛を経験することも
なお、フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛は2回以上繰り返すケースもあります。
上記でお伝えした通り、初期脱毛とは髪の毛の生え変わりタイミングで発生する効果の現れです。
2回目の初期脱毛も、更に強い髪の毛に生え変わろうとすることで発生すると言われています。
2回目の初期脱毛が発生するタイミングとして、治療を継続していて自然と発生する場合のほか、
- 治療を一度中断した後、再開したとき
- 新しい薬を追加したとき
- 利用している薬を切り替えたとき
などが挙げられます。
実際、ヘアテクトで治療された患者様に聞いたアンケートでは、2回目の初期脱毛を経験した50%が「治療中断後の再開時」に初期脱毛を経験していたことが分かりました。
また、次いで多かったのが「薬の変更時(フィナステリドの追加等)」(25%)でした。
通常通り治療を継続している限り、2回目の初期脱毛を体験するケースは稀なようですが、むやみに治療を中断すると薄毛の再発可能性があるだけでなく、再び初期脱毛を経験するリスクにもなるため注意しましょう。
▼ 2回目の初期脱毛に記事はこちらもご覧ください。
「フィナステリドに2回目の初期脱毛はある?医師が初期脱毛のメカニズムを踏まえて解説」
※分析概要
対象/へアテクト患者様のうち、フィナステリド1.3mgで6ヶ月以上治療をしていた方158名を対象に集計
調査期間/2024年2月6日~3月24日
フィナステリド(プロペシア)の
初期脱毛を体感するのは約4人に1人
また、フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛は必ずしも全員が経験するものではありません。
発生確率は明確にはなっていませんが、上記と同じくへアテクトが患者様に実施したアンケート調査では約23.6%の患者様で初期脱毛があったと報告されました。
このことから、初期脱毛は誰にでも発生するものではなく、4人に3人はフィナステリドで初期脱毛を感じていないことが分かります。
初期脱毛は効果の現れ
93%がその後に治療効果を実感
再掲にはなりますが、初期脱毛は新しい髪の毛が育っている効果の現れと言われています。
そのため、初期脱毛を恐れて治療を開始しなかったり、治療を中断するのはあまりお勧めできません。
実際、フィナステリドで初期脱毛を体感した患者のうち、93%はその後に治療効果を実感していました。
このことからも、初期脱毛で抜け毛が増えたとしても、治療を継続していれば90%以上の方で効果が期待できると言えるでしょう。
初期脱毛が4ヶ月以上治まらない時は
クリニックに相談
最後に、初期脱毛が4ヶ月以上続いている場合には、クリニックなどの医療機関に相談することをおすすめします。
その理由として、初期脱毛以外の原因が隠れている危険があるためです。
下記では、いくつか初期脱毛が治まらない原因をご紹介していきます。
①生活習慣の乱れ
一般に、生活習慣の乱れは、頭皮環境を悪化させ、抜け毛の増加や髪の毛の成長を妨げる原因になります。
睡眠不足や、喫煙、運動不足やバランスの悪い食生活など、もし心当たりがある場合は下記のように一つずつ解消していくことをお勧めします。
- 十分な睡眠時間の確保(1日約6~8時間程度)
- 禁煙
- 定期的な運動習慣(1週間に汗をかく程度の運動を約1時間)
- バランスの取れた食事(タンパク質やビタミンをしっかり摂る)
②炎症など頭皮トラブル
頭皮に炎症が起きている場合も、髪の毛の健やかな成長を妨げ、抜け毛の増加の原因になる可能性があります。
頭がかゆい、赤く腫れている、フケの量が急に増えたなどの症状がある場合は注意が必要です。
③AGA以外の抜け毛の可能性
最後に、そもそも薄毛の原因がAGA以外の疾患の可能性もあります。
例えば円形脱毛症や、脂漏性脱毛症などが挙げられます。
前頭部(おでこ)や頭頂部(つむじ)以外にも、側頭部(頭の横)や後頭部(頭の後ろ)に薄毛の症状がある場合、AGA以外の疾患の可能性が高いです。
しかし、いずれも個人が原因を自己判断し対応するのは難しい可能性が高いため、4ヶ月以上経過しても初期脱毛が治まらない場合は、まずはクリニックで専門家に相談することをお勧めします。
フィナステリド(プロペシア)の
初期脱毛は3ヶ月程度
治まらない場合は医療機関に相談
フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛は多くが治療開始後2-3週間程度から、2~3ヶ月程度続くケースが多いようです。
一時的なものとはいえ抜け毛の増加には抵抗感があると思いますが、そもそも全員が初期脱毛を経験するものでもなく、ヘアテクㇳの調査では4人中3人は経験していなかったと回答されました。
また、初期脱毛は新しい髪が生えてくる効果の現れであり、その後治療を継続していれば90%以上の方で効果実感が期待できます。
ただし、4ヶ月以上初期脱毛が続く場合は、初期脱毛以外の原因が抜け毛に潜んでいる可能性があるため、医療機関への相談をおすすめします。
なお、最近では無料で医師や専門家に相談できるクリニックも増えているようです。
AGA治療は長期戦であり、治療の中では様々な不安が出てくる場合もあります。
治療を始める上では、そういった相談し易い施設を選択することも、安心して効果を体感いただくために重要なポイントになるかもしれません。
ヘアテクトなら、24時間以内に専門家が質問に
すぐに回答いたします
なお、ヘアテクトでは、薄毛の専門家が24時間薄毛の質問や相談を受け付けております。
10時~18時にてご連絡いただけた際には、専門家から平均約60分で返答があるとのことでした。(2021年5月-9月実績)
皆さんの薄毛やAGAに関するお悩みに対して、医師の経験や知識をもとに回答させていただきます。
薄毛やAGAに関する記事を調べれば調べるほど、「どういうことなのか、何が正しいのかよくわからなくなってきた」という声もよく耳にしますので、ぜひ一度公式LINEにて専門家に質問してみてはいかがでしょうか?
天野 方一 先生
ヘアテクト 顧問医師
日本抗加齢医学会専門医
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。
- 本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。
- 本記事の内容は公開日時点の情報となります。 情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。