育毛シャンプーでAGA・薄毛は改善できる?効果的な成分や選び方

育毛シャンプーでAGAや薄毛の改善ができるの?そんな疑問を持つ方へ向けて、シャンプーと薄毛の関係性や薄毛に効果的なシャンプーの選び方などを詳しく解説しています。

目次

「AGAは育毛シャンプーで改善できる?」
「薄毛の人はどんなシャンプーを選べばいい?」

こんな疑問を持っている薄毛や抜け毛にお悩みの方は多いはずです。シャンプーは毎日使うため、髪の毛や頭皮への影響も少なくありません。なかには、育毛シャンプーを使用しているという方もおられるでしょう。

しかし実際に、育毛シャンプーはAGAや薄毛に効果があるのでしょうか。今回は、育毛シャンプーの効果や選び方などについて詳しくお伝えしていきます。

※育毛剤・発毛剤についてはこちらの記事もご覧ください。
育毛剤と発毛剤の違いとは?薄毛・抜け毛への効果や成分について

■ 本記事のサマリ

  • 育毛シャンプーだけではAGAは改善が難しい
  • 育毛シャンプーは髪が育ちやすい頭皮環境を作ってくれる
  • 育毛に効果的なお勧めシャンプーは、医薬部外品やアミノ酸系界面活性剤配合のもの
  • 既に薄毛が気になりだしている場合は、なるべく早くクリニックで適切な対処法を相談することを推奨

AGAは育毛シャンプーで改善できる?

男性の薄毛の原因の9割を占めるのが、AGA(男性型脱毛症)です。ここでは、多くの男性を悩ませるAGAが、市販されている育毛シャンプーで改善できるのかについて解説していきます。

育毛シャンプーでAGAは改善されない

結論からお伝えすると、育毛シャンプーではAGAは改善されません。それは、AGAの原因が外的要因ではなく、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)の量が関係しているからです。

DHTは、同じく男性ホルモンの「テストステロン」に、「5αリダクターゼ」という酵素が働きかけることで作られます。そして、DHTがアンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)に結合すると、脱毛を促進する因子の分泌が誘導されるのです。

育毛シャンプーは、これらの原因に直接作用する働きはありません。そのため、AGAは育毛シャンプーを使っても改善されることがないのです。

AGAの進行を抑えたり、薄毛や抜け毛を改善したりするためには、専門のクリニックなどで適切な治療を受ける必要があります。

育毛シャンプーに「発毛」効果はない

育毛シャンプーを使っていると、髪が生えてくると勘違いしている方も少なくありません。しかし、育毛シャンプーの効果は、頭皮を清潔にしたり潤いをあたえたりすることで、抜け毛予防や今ある髪の毛を育てるというものです。つまり、既に抜けてしまった髪を取り戻す発毛効果は認められていません

育毛シャンプー3つの薄毛対策効果

育毛シャンプーに発毛効果はありませんが、髪が健やかに成長できる頭皮環境を整える効果は期待できます。そのため、薄毛予防のひとつとしては有効です。ここでは、育毛シャンプーに期待できる薄毛対策効果を3つ解説していきます。

髪や頭皮の環境を健康に保つ

育毛シャンプーは、髪や頭皮の環境を健康に保つ働きがあります。
もともと人の皮膚には、肌のバリア機能を正常化する「常在菌」が存在しています。この常在菌には、善玉菌と悪玉菌があり、バランスを取ることで「保湿成分の生産」「紫外線の透過を抑制」「病原菌の侵入防止」などの働きをしてくれるのです。

しかし、皮脂の過剰分泌やフケの増加などにより頭皮環境が悪化してしまうと、善玉菌が減り、悪玉菌が繁殖しやすくなります。そして、髪が育たなくなり、抜け毛が増える原因になってしまうのです。

育毛シャンプーを使えば、頭皮環境を清潔に保てます。
善玉菌が増えやすく、悪玉菌が増殖しにくい環境を作ることで、抜け毛の原因を予防することができるのです。

髪にハリとコシを与える

髪にハリやコシがないと、1本1本が細くなってしまうため、同じ量でも薄毛に見えてしまいます。また、抜け毛が増える原因にもなります。

髪にハリやコシがなくなるのは、髪の主成分であるタンパク質や水分の不足、髪表面を覆うキューティクルのはがれなどが主な原因です。

育毛シャンプーには、髪に必要な栄養素や潤いを与える成分が含まれています。
毎日使うことで、髪のハリやコシを取り戻す効果が期待できるのです。これにより、髪の毛の見た目を健康的に保ち、ハリやコシの低下による薄毛の進行を防ぐことができます。

頭皮の乾燥を予防する

毎日のヘアケアで必要以上に洗浄していることが、頭皮の乾燥の原因になっていることがあります。
特に洗浄力が強すぎるシャンプーを利用していると、皮脂を余計に洗い流してしまい、皮脂が減少すれば結果的に乾燥を招いてしまう可能性があるのです。

そして、頭皮の乾燥は、フケの増加やかゆみ、抜け毛に繋がるリスクになります。

育毛シャンプーは低刺激で保湿力が高いため、頭皮の乾燥を予防し、抜け毛のリスクを軽減してくれるのです。

薄毛対策に効果的なシャンプーを選ぶポイント

育毛シャンプーが薄毛対策に有効なことはわかったけれど、種類が多過ぎてどういう選び方をすればいいのか迷う方も多いでしょう。そこでここからは、育毛シャンプーを選ぶポイントをお伝えします。

医薬部外品のシャンプーを選ぶ

育毛シャンプーには医薬部外品と化粧品のものがあり、どちらに分類されているかによって、期待できる効果が異なります。

医薬部外品には、厚生労働省が効能・効果を認可した有効成分が一定濃度で配合されています。そして、その成分の名前や効能・効果を表示することが認められているのです。一方の化粧品は、医薬部外品よりも表示できる効能・効果が限定されています。

つまり、医薬部外品の育毛シャンプーのほうが、育毛に対する効能効果が期待できるのです。育毛シャンプーを選ぶときには、医薬部外品であるかを確認しておきましょう。

無理なく継続できる価格帯のシャンプーを選ぶ

育毛シャンプーは、通常のシャンプーよりも価格が高いです。安いものでも2,000円程度、高いものであれば1万円以上します。

育毛シャンプーは継続して使うことも大切です。
シャンプーは基本的に毎日使用するため、あまりに高額なものを選ぶと経済的な負担になってしまうでしょう。育毛シャンプーは継続して使うことも大切です。無理なく継続できるように、予算に合った価格帯の商品を選びましょう。

アミノ酸系界面活性剤配合のシャンプーを選ぶ

界面活性剤という言葉は聞きなれないと思いますが、簡単に言えば「水分と油分などの混じり合わない物質同士をつなぎ、溶け込んだ状態にする物質」です。

アミノ酸系界面活性剤の多くは、肌のpH5〜6と同じ弱酸性で刺激が少なく、アミノ酸・脂肪酸・アルカリ剤を合成することで作られています。

アミノ酸系界面活性剤配合シャンプーは、アミノ酸の特質を生かした弱酸性で低刺激な洗浄力で、髪と地肌の潤いを守りながら洗浄できます。髪の毛はアミノ酸からできているので、ダメージヘアのケアも可能で、洗いあがりは潤いとツヤのあるしなやかな髪の毛になるのです。

自分の肌質に合ったシャンプーを選ぶ

育毛シャンプーを選ぶときに、自分の肌質に合ったものを選ぶのも重要なポイントです。

頭皮の肌質は、乾燥肌と脂性肌に大別され、タイプによって選ぶべき育毛シャンプーの特質も以下のように異なります。

◆普通肌
アミノ酸系の適度な洗浄力で洗い上げる、またはアミノ酸系と高級アルコール系をブレンドしたシャンプーで洗い上げるのが適切。

◆乾燥肌
洗浄力が弱く保湿効果が高いアミノ酸系育毛シャンプー。刺激の強い石油系の成分などが配合されておらず、保湿成分が配合されているもの。

◆脂性肌
頭皮が脂っぽい場合は、汚れをしっかり落とせてスッキリする洗浄力が比較的強い育毛シャンプー。高級アルコール系とアミノ酸系をブレンドしたもの。

この成分を確認!薄毛対策に効果的な育毛シャンプーの成分

育毛シャンプーの主な目的は、過剰な皮脂を取り除き頭皮環境を整え、頭皮トラブルを起こしにくくさせることです。ここでは、丈夫な髪の毛が育つための頭皮環境を整えるシャンプーの成分には、どのようなものがあるかを具体的に見ていきます。

グリチルリチン酸ジカリウム

グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草と呼ばれる植物から抽出される成分です。優れた抗炎症・抗菌作用があり、頭皮の炎症を抑える働きがあります。

イソプロピルメチルフェノール

イソプロピルメチルフェノールは、高い殺菌力を持つ成分です。高い殺菌力によって菌の増殖を防ぎ、頭皮環境を清潔に保ってくれます。

ノコギリヤシエキス

ノコギリヤシエキスは、AGA発症の原因である5αリダクターゼを阻害する働きがあり、育毛剤や育毛サプリなどにも配合される成分です。

センブリエキス

センブリエキスは頭皮の血行を促し、毛乳頭細胞の働きを活性化させる働きがあります。また、抗酸化作用にも優れており、細胞を老化させる活性酸素の働きを抑え、加齢による抜け毛の予防にも効果を発揮します。

イチョウ葉エキス

イチョウ葉エキスには、血管を広げて血行を促進する作用があります。血行が促進されると、髪に必要な栄養素や酸素が毛根に届きやすくなるため、健康な髪が育つようになるのです。抗酸化作用があるポリフェノールも豊富で、抜け毛の原因となる活性酸素を抑制してくれます。

t-フラバノン

t-フラバノンは、西洋オトギリソウエキスの毛母細胞増殖作用に着目し、その中の有効成分を抽出して開発された育毛成分です。その有効成分であるアスチルビンには、髪の毛を作る働きを担う毛母細胞の増殖を促進する作用や、毛母細胞の活動を阻害する脱毛因子を抑制する作用があります。

ビタミンE

ビタミンEは全身の血行を改善し頭皮への栄養を行き渡らせる効果があります。抗酸化作用もあり、紫外線やストレスによって増える活性酸素から髪を守って、頭皮環境を健やかに保つのに効果的です。

薄毛の原因?注意すべき成分とは

次に薄毛につながる可能性がある注意すべき成分について解説していきます。育毛シャンプーを選ぶ際には、必ず確認しておきましょう。

石油系の合成界面活性剤

石油系の合成界面活性剤は、泡立ちがよく洗浄力が強いという特徴があります。また、製造コストが安いため、一般的なシャンプーに含まれていることが多いです。しかし、頭皮への刺激が強いため、育毛シャンプーとしては相応しくありません。

石油系の界面活性剤のシャンプーの成分表における表示は以下のとおりです。

  • ラウリル硫酸ナトリウム
  • ラウレス硫酸ナトリウム
  • ラウレス硫酸アンモニウム 等

〇〇硫酸と表示があれば、石油系の合成界面活性剤が使われているシャンプーだと判断できるでしょう。

石鹸系の界面活性剤

界面活性剤のもうひとつの種類である石鹸系は天然素材を利用したものですが、石油系ほどではないにしろ洗浄力は強めですので、育毛シャンプーとしては相応しくないと判断されています。

石鹸系の界面活性剤のシャンプーの成分表における表示は以下のとおりです。

  • ラウリン酸カリウム
  • オレイン酸カリウム
  • 脂肪酸ナトリウム 等

シリコン配合は髪のまとまりが良くなるが、べたつきやすい

シャンプーに含まれているシリコンは、髪をコーティングしてくれる成分です。特に安全性に問題はないものの、メリットとデメリットがあります。髪への影響を理解した上で、自分に合ったものを選ぶのが良いでしょう。

◆ メリット

  • 髪がサラサラとなる
  • 髪を摩擦やドライヤーの熱から守る
  • 髪がしっとりまとまる

◆ デメリット

  • 髪がべたつく
  • ボリューム感が乏しくなる
  • 頭皮までコーティングしてしまう

薄毛予防に効果的な正しいシャンプーの手順とコツ

育毛シャンプーを正しく選べても、シャンプーの方法が正しくないと髪や頭皮を健康に保つことはできません。

ここからは、育毛シャンプーの効果をより実感するために、正しいシャンプーの手順とコツをお伝えしていきます。

手順①ブラッシング|髪を濡らす前に丁寧に

髪の毛は整髪料などによってホコリが付着していますので、シャンプーの前にブラッシングをすることで取り除きます。これにより、シャンプーの泡立ち効果が上がり、同時に頭皮マッサージにもなって血行がよくなるメリットがあります。

手順②予備洗い|ぬるま湯でしっかり

シャンプー前にぬるま湯(38〜40℃)で、髪の毛に付着したホコリを最低1分以上かけて丁寧に洗い流しましょう。予備洗いの後は髪の水分をしっかり切っておくと、シャンプーの泡立ちがよくなります。

手順③シャンプー|手のひらで泡立てて頭皮へ

シャンプーは直接頭皮にかけるのではなく、一度手のひらで適量を泡立ててから使いましょう。あまり大量にシャンプーを使うのではなく、耳が隠れるくらいの髪の長さであれば1プッシュ、500円玉くらいの量が目安です。それより短い髪の場合は量を減らしてください。

手順④洗髪|指の腹を使って丁寧に

シャンプーのときは、髪の毛だけでなく頭皮も指の腹を使って軽くマッサージする感覚で、やさしく丁寧に洗っていきます。これにより、頭皮の血行が良くなり、髪の毛に栄養が行き届きやすくなる効果が期待できます。ただし、あまり力を入れたり、爪を立てたりして洗うと頭皮が傷つくので注意が必要です。

手順⑤すすぎ|残らないよう十分に

すすぎは最初の予備洗いのときと同じように、ぬるま湯で行います。シャンプーが髪の毛や頭皮に残らないように、シャワーを当てるときは指を使って髪をかきわけるようにします。時間もシャンプーしたときの倍くらいをかけるといいでしょう。

手順⑥ドライヤー|しっかりと乾かす

最後の仕上げはドライヤーです。髪を傷めないよう適度に距離を取り、最初は後ろから温風をあて、髪の根本からしっかり乾かしていきます。髪がひんやりする程度まで乾けば大丈夫です。

トリートメントを使う場合は毛先に

トリートメントを使う場合は、髪全体ではなく毛先にだけつけてください。髪全体に使うと、頭皮にもトリートメントがついてしまう可能性があります。配合されている成分によって、頭皮に刺激を与えるので注意しましょう。

育毛シャンプーの使い時

再掲になりますが、育毛シャンプーは髪が育ちやすい環境を整える効果はあるものの、発毛効果はありません。

これから薄毛にならないように予防したい、という方には一定の効果が期待できますが、既にAGAで薄毛が進行している方が髪のボリュームを元に戻すには、別の対策が必要です。

既にAGAが進行している方の対策方法としては、市販の発毛剤や、クリニックで処方されるAGA治療薬、植毛などが挙げられます。これらは、AGAの進行状態に応じて使い分けられることが多いですが、確実に薄毛を改善したい場合の第一選択肢としてはクリニックが選ばれることが多いです。また、薄毛の進行が進むにつれ、治療効果が出にくくなっていく点にも注意が必要です。

もし、現時点で薄毛が気になってきている方は、まず自分の進行状態と適切な治療選択のためにも、なるべく早めに、専門家のいる医療機関に相談することをお勧めします。

また、あくまで補助的な役割にはなりますが、AGA治療と並行した育毛シャンプーの利用は、髪が成長しやすい環境整備に繋がり、治療効果の増大が期待できます。

薄毛とシャンプーにまつわるQ&A

最後に薄毛とシャンプーに関するよくある質問にお答えします。

一般的なシャンプーと育毛シャンプーの違いは?

両方とも髪や頭皮の汚れを落として頭部を清潔に保つ目的ですが、一般的なシャンプーは石油系シャンプーが多く、洗浄力が強い分、頭皮へよくない影響を及ぼす場合があります。

それに対して育毛シャンプーは、アミノ酸を主成分としているので、頭皮に必要な水分と皮脂を残しながら洗浄が可能で髪の毛や頭皮に優しいと考えられるでしょう。

シャンプーは1日に何度もしても大丈夫?

1日に何度もシャンプーをすると、頭皮の必要な皮脂までを洗い流してしまう可能性があります。これは、乾燥やフケの増加、かゆみなどを引き起こしてしまうリスクに繋がります。

育毛シャンプーは使うほどに髪への効果が期待できると考えている方も少なくありません。しかし、過度な洗髪は頭皮環境の悪化につながります。シャンプーは原則として、1日1回を心がけましょう。

女性の薄毛対策に効果的なシャンプーは?

女性の薄毛の原因として多いのが、女性ホルモンの減少です。そのため、女性の薄毛対策としてシャンプーを選ぶ際には、女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンを含む「大豆エキス」や「甘草エキス」などの成分に注目すると良いでしょう。

正しいシャンプー選びと洗髪で薄毛対策をしよう

育毛シャンプーには発毛効果がないため、AGA(男性型脱毛症)の改善はできません。AGAの改善には、クリニックで適切な治療が必要です。

しかし、育毛シャンプーには、髪が健やかに成長できる頭皮環境を整える効果があります。AGA治療を進めながら使用すれば、より治療の効果が期待できるでしょう。また、薄毛の原因がAGA以外であれば、抜け毛の減少につながる可能性があります。

もし薄毛が気になりだしている場合は、ここでお伝えした、育毛シャンプーの選び方、そして正しいシャンプーの手順を参考にして、薄毛対策をはじめてみてください。

天野 方一 先生

ヘアテクト 顧問医師

日本抗加齢医学会専門医

埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。

※本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。

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