生え際(M字ハゲ)を治すならフィナステリドとデュタステリドどちらが有効?それぞれの薬のM字ハゲへの効果を徹底解説
プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)はどちらも生え際の薄毛の原因であるAGAに有効な薬で、比較的デュタステリドの方が高い効果が期待できると言われています。では、それぞれどの程度効果があるのか、実際の研究結果を取り上げて前頭部のM字ハゲへの効果をご紹介していきます。
■ 本記事のサマリ
- プロペシア(フィナステリド)も
ザガーロ(デュタステリド)も
生え際の薄毛(M字ハゲ)の90%以上に有効 - 費用対効果ならプロペシア(フィナステリド)
効果重視ならザガーロ(デュタステリド) - 更に高い効果を狙うなら
ミノキシジル併用も推奨
▼フィナステリドとデュタステリドの比較についてはこちらの記事もご覧ください
「プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)はどちらが良い?効果や副作用、使い方を医師が解説」
プロペシア(フィナステリド)も
ザガーロ(デュタステリド)も
生え際の薄毛(M字ハゲ)の90%以上に有効
まず、プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)はいずれも90%以上の方に効果があることが複数の論文で示されています。
以下では、いくつか実際の論文をご紹介します。
フィナステリド1年で"97.8%"が
生え際に効果あり
生え際1cm²円内の毛量が
未治療群より"11.6±2.0本増加"
まずフィナステリドの研究のご紹介です。
フィナステリドでは、開発時の研究で1年間治療すると98%近くに効果があることや、その他の研究でも生え際の約1cmあたり11本多く生えることが示唆されています。
- フィナステリド1mgを約1年(48週間)投与した研究(n=132)
97.8%で前頭部の毛量の維持~著名な改善*1 - フィナステリド1mgを1年投与した研究(n=326)
前頭部1cm²円内の毛髪量が、治療しなかった群と比べ11.6±2.0本増加*2
1 ORGANON PRO『プロペシア®錠 臨床成績』
2 Leyden J, et al. Finasteride in the treatment of men with frontal male pattern hair loss. J Am Acad Dermatol. 1999;40:930-937
▼フィナステリドの生え際への効果はこちらの記事もご覧ください
「フィナステリドは前頭部(M字ハゲ)に効果あり?生え際の薄毛を改善する方法を医師が解説」
デュタステリド半年で生え際に発毛
生え際の"97.0%"で効果あり
次にデュタステリドの研究のご紹介です。
デュタステリドでは、開発時の研究で約3ヶ月~半年の治療でも生え際の薄毛に対して未治療群と比較して有意に効果があることや、97.0%で毛量の維持~改善効果があることが示唆されています。
- デュタステリド0.5mgを約3ヶ月(12週間)投与した研究(n=917※)
前頭部全体で有意に発毛の改善*3 - デュタステリド0.5mgを約半年(26週間)投与した研究(n=99)
97.0%で前頭部の毛量の維持~改善*4
※研究対照群のN数含む
3 デュタステリド医薬品インタビューフォーム "国際共同第Ⅱ/Ⅲ相二重盲検比較試験(ARI114263)"
4 デュタステリド医薬品インタビューフォーム "国内第Ⅲ相試験(長期投与試験)(ARI114264)"
これらの結果からも、フィナステリド・デュタステリド共に生え際の薄毛のほとんどに効果が期待できることがわかります。
費用対効果なら
プロペシア(フィナステリド)
効果重視なら
ザガーロ(デュタステリド)
プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)、どちらの薬を選ぶべきかは、患者様の治療意向によって異なります。
大まかな考え方でいうと、
- 効果だけでなく費用も重視するならプロペシア(フィナステリド)
- 少しでも高い効果を狙うならザガーロ(デュタステリド)
がそれぞれお勧めです。
そもそも、フィナステリドもデュタステリドも、男性の生え際の薄毛(M字ハゲなど)のほとんどを占める男性型脱毛症(AGA)の原因に直接効果を示す薬です。
デュタステリドはフィナステリドよりも強力にAGAの原因を抑制する効果があると言われています。
実際の研究でも、フィナステリド1mgまたはデュタステリド0.5mgを約半年(24週間)服用したところ、頭頂部直径2.54cm円内の毛髪量が
- フィナステリド服用群:平均56.5本増加
- デュタステリド服用群:平均89.6本増加
という結果が出ています(N=917)
一方で、価格については、一般的にプロペシア(フィナステリド)のほうがザガーロ(デュタステリド)よりも安い傾向にあります。
製造元のメーカーやクリニックによっても変動しますが、月2,000~3,000円程度差があることが多いようです。
デュタステリドのほうが少し効果が高いとはいえ、フィナステリドも90%以上の方に薄毛対策効果が期待できることが複数の研究で示されていることを考えると、費用対効果が良いのはフィナステリドと言えるでしょう。
また、せっかく治療するならしっかり発毛を期待したい、できるだけ高い効果を狙いたいという方は、より高い効果の期待できるデュタステリドの選択をおすすめします。
▼フィナステリドとデュタステリドの比較についてはこちらの記事もご覧ください
「プロペシア(フィナステリド)とザガーロ(デュタステリド)はどちらが良い?効果や副作用、使い方を医師が解説」
更に高い効果を狙うなら
ミノキシジル併用も推奨
なお、今よりも大幅に毛量を増やしたい方には、フィナステリドやデュタステリドにミノキシジルを併用することをお勧めしています。
フィナステリド、デュタステリドはAGAの原因を直接押さえて「抜け毛を減らし、薄毛の進行を止める」効果を持ちます。
一方で、ミノキシジルは血流促進等で「髪の成長を促す」別の効果があります。
- フィナステリドやデュタステリドの薄毛を止める守りの効果
- ミノキシジルの髪の成長を促す攻めの効果
この2つを併せた効果により、フィナステリドやデュタステリド単剤よりもしっかりとした毛量の増加が期待できるのです。
実際に、へアテクトで1年以上治療した患者様にアンケート調査を行ったところ、効果実感はいずれも90%以上あったものの、毛量“改善”実感があった方は
- フィナステリドで毛量改善:8%
- フィナステリド+ミノキシジルで毛量改善:60%
という結果になりました。
このことからも、毛量を改善したい場合はフィナステリドやデュタステリド単剤ではなく、ミノキシジルの併用をお勧めします。
へアテクトなら、月あたり2,200円から
フィナステリド1.3mgの治療が可能
なお、ヘアテクトでは、フィナステリド1.3mgを12ヶ月まとめ買いなら月あたり2,300円、年間総額27,600円から適正価格でご提供しています。
更に、デュタステリド0.5mgなら12ヶ月まとめ買いで月あたり4,500円、年間総額54,000円から治療いただけます。
また、毎月の分割払いにも対応しているため、無理なくしっかり発毛を目指して治療を選択頂く患者様が多いです。
公式LINEでは、薄毛の専門家がチャットで24時間薄毛の質問や相談を受け付けています。
まずは自分に合った治療法や、無理なく続ける治療選択について、是非一度公式LINEにて専門家に質問してみてはいかがでしょうか?
天野 方一 先生
ヘアテクト 顧問医師
日本抗加齢医学会専門医
埼玉医科大学卒業後、都内の大学附属病院で研修を修了。東京慈恵会医科大学附属病院、足利赤十字病院、神奈川県立汐見台病院などに勤務、研鑽を積む。2018年9月よりハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard T.H. Chan School of Public Health)に留学。予防医療に特化したメディカルクリニックで勤務後、2021年よりへアテクト顧問、2022年より理事長に就任。日本腎臓学会専門医・指導医、抗加齢医学会専門医、日本医師会認定産業医、公衆衛生学修士、博士(公衆衛生学)の資格を有する。
- 本記事はHAIRTECTスタッフが天野医師にインタビューを実施し、スタッフが内容をまとめたものとなります。
- 本記事の内容は公開日時点の情報となります。 情報などは更新されていることもありますので、最新情報を確かめていただくようお願いいたします。